最近の世相

のところの物価高は小さなカレー店の経営を著しく圧迫しています。大量使用する国産の有機玄米、玉葱、トマト、生姜、ニンニクなどの野菜、オリーブオイルや紅花油(オレイン酸含量の高いタイプ)の価格高騰には本当に参っています(‘Д’)(‘Д’)。生産者が物流コストや人件費上昇などを理由に便乗値上げしている面もあるのではないか?と疑いたくもなります。

店主は昔からSNSやラインは一切やりません。スマホは仕事に関わることを調べたり、仕入先との電話や仕入れ注文以外はほとんど使いません。結果的に乗り物内でスマホとにらめっこすることもないのですが、いつも店関連の反省点やもっと工夫すべき点について、電車内で色々と考えています。国内外ではSNSなどによって偽情報が容易に拡散、氾濫。超大国の大統領選、つい最近では総裁選でもステマが問題になったケースもあります。

先日、高級飲食店を経営する友人から逆ステマらしき経験をしたとの話を聞きました。今年、50代くらいの男女が来訪。その二人と思しきヒトが日にちを変えて匿名にて店の評価を飲食サイトに投稿。投稿内容的には友人の店をさり気なく貶める感じだったとのこと。しかも、一人の投稿文は長く、詳しく、店の写真も掲載する一方で、他店の利用状況は判らないように閲覧を制限。もう一人のコメントは短く、写真もなく、他店の閲覧制限はなし。友人が競合店らしき店を当たりを付けて調べたところ、二人ともその店を少し前に利用し、絶賛投稿していたそうです。裏は取れないものの、何らかの利害関係が彼らと競合店もしくは関係組織間であったように感じたそうです。こんなことが本当にまかり通っているとすれば、飲食店にとっては大変な営業妨害です。おそらくAIを駆使しても事実関係を裏付けることは困難と思われます。トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)のように緩やかな結びつきで離合集散を繰り返しているのかもしれません。

さて、このところ国防の重要性ならびに防衛予算の大幅増額(物価高、実質賃金が上がらない我が国民には正に「泣きっ面に蜂」です)がクローズアップされています。有事の際、我が国はどのように対処するのか?長い歴史を経て永世中立国になったスイスは20~50歳までの男性は全て兵役義務。女性も任意で志願できるようです。万が一他国からの侵攻、攻撃があった場合は何時でも戦える準備をしているとのこと(EUや米国からの支援を一切受けることなく)。

さらに店主が注目しているのはインドのモディ首相的外交。他国へのイエス、ノーがはっきりとしているだけではなく、自国民にとって最良の外交を常に考え、実行している点です。今の日本は非常に難しい立ち位置ですが、永世中立国国家ならびにインドのモディ首相外交が求められているように感じます。誰しも戦争はしたくないですし、一方的に侵攻されることを回避したいのは当然です。日本にもヘンリー・キッシンジャーのような知の巨人、現実主義の政治リーダーが必要です。国内外で難題山積。政治家の先生方、国民のために党派を超えて真剣に仕事をしてください。期待しています!

夏になると思い出す歌(別れの曲?)

今年はあまりにも夏が長く、暦の上では秋(気象学では9月1日から11月30日までが秋)ですが、今年は異常です(盛夏のような暑さが10月頃まで続きそう!)。ということで、過去40年以上、紅白歌合戦を一度も視聴したことがない店主にとって、夏になると思い浮かぶ懐かしい曲、3選を紹介します。

●「真夏の出来事」(歌 : 平山みき 作曲:筒美京平 作詞 : 橋本淳)

この歌は昔、よく耳にしたテンポの良い曲で平山さん独特の鼻にかかった歌声が印象的です。しかし、この歌が“別れ”の曲だと知ったのは、つい最近でした。

♪ 彼の車に乗って真夏の夜を走り続けた・・・悲しいできごとが起こらないように 祈りの気持ちをこめて 見つめあう二人を・・・朝の冷たい海は恋の終わりを知っていた・・・白いかもめのように涙にぬれて歩いていた ♫

今まで何となく聴いていたのですが、具体的な歌詞の中身まで意識して聴いたことはありませんでした。明るいイメージの曲なので、別離の曲だったとは...。

●「たそがれマイラブ」(歌 : 大橋純子 作曲 : 筒美京平 作詞 : 阿久悠)

歌唱力抜群の故・大橋純子さんのヒット曲。こちらは、夏と冬で明暗が分かれます。

♪ 今は夏 そばにあなたの匂い しあわせな夢におぼれていたけれど・・・今は冬 そばにあなたはいない・・・ひきさかれ 愛はかけらになって・・・さだめという いたずらに ひきさかれそうな この愛 ♫

幸せに満ちた夏と別れの悲しい冬のコントラストが阿久悠さんらしく、ドラマチック!

●「夏の終わりのハーモニー(歌 : 井上陽水&安全地帯・玉置浩二 作曲 : 玉置浩二 作詞 : 井上陽水)」

この個性が強いお二人のハーモニーが素晴らしい!今後、この二人がNHK紅白歌合戦に出演し、この曲を披露するならば、必ず観てみたいと思います。

♪ 今夜のお別れに 最後の二人の歌は 夏の夜を飾るハーモニー・・・真夏の夢 あこがれを いつまでも ずっと忘れずに ♫

 

懐かしのメロディーならば知っている曲は結構ありますが、最近の若い世代が歌う歌は全く知りません。ここ40年以上、紅白歌合戦を視聴したことがないと思っていましたが、13年前の大晦日(2012年12月31日)に美輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」をフルコーラスで熱唱した場面だけは、観ていたことを思い出しました。当時、店主は40℃の高熱で苦しんでいましたが、美輪さんの魂に訴える歌を聴いて感動で震えた(悪寒ではありません)ことを今でも鮮明に覚えています。是非、もう一度、紅白歌合戦で美輪さんの「ヨイトマケの唄」を聴きたいものです。

スポーツ選手から学ぶこと

毎日、営業時間をはるかに上回る時間を仕込みに掛けていますが、例えば使用する玉葱などの食材の品質(水分の多い新玉ねぎや糖度が高い淡路島産は不向きな場合もあり、北海道産でも産地、時季によって性質が異なります)によってカレールーの味や触感が変わることが少なくなく、仕込みの度に味の調整を色々と工夫しています。8年間の店舗営業中、時季的にカレルー創りに適当な国産玉葱を仕入れ入手できなかったことがありました。その時、止むを得ず某外国産玉葱を購入、使用したのですが、どう調整してもカレールーの味と触感に納得できず、大量のカレールーを廃棄するという苦い経験もありました。

さて、店主はスポーツ観戦から色々なことを学んだり、新たな気づきを経験することがあります(特に大好きなボクシングと大相撲から)。

ボクシングではモンスター井上尚弥選手。過去、フィリピンのドネアとの試合で2R、ドネアの強烈な左フックを被弾し、右目眼底と鼻骨を骨折、右目上も深くカットし、大流血。目がぼやけ、ものが二重に見える状態が最終12Rまで続いたとのこと。3Rには鼻血も。戦いをポイントアウト(相手のカウンターを受けるリスクの大きなKO勝ちではなく、明白な点差をつけて判定勝ちを目指す戦い方)に切り替え、右のガードを高く上げ、右目をかばいながら左ジャブ中心の作戦。11Fにはドネアからダウンも奪い、3-0の判定勝ち。これは井上だからできたこと。

打たれ強いだけではなく、逆境下でも勝つための戦術を短時間で実行に移せる非凡な調整力。さらに、井上はネリ戦と先日のカルデナス戦でも相手の左フックを被弾し、ダウンを奪われたが、その後、両試合共にKO勝利。ダウンする際の倒れ方もダメージを最小限に軽減させるような練習を日頃徹底しているものと思われます。肉体的にも精神的にも非常にタフ、かつ逆境時においても冷静かつ迅速に対応できる優れた判断能力。カウンターの左フックを被弾し易いのはノックアウトを狙う攻撃的スタイルも一因と考えられるが、井上の場合は鮮やかなKO勝利を誰もが観たいということでハードパンチャーの宿命とも言えます。

同じくボクシングの井岡選手。先日のマルティネスとの熱戦。判定で敗れたものの、10Rには左フックでダウンを奪い、何度かヒットさせた左ボディブローでも倒せなかったとは言え、相手はかなりダメージがあったと見ています(本当にもう少しで勝てる試合でした!)。井岡はいぶし銀とも言える戦いぶり。相手のパンチを受けてもダメージを最小限にするクッションのような柔軟性。井岡選手のパンチ力がもう少し強くなれば、年齢を考慮しても、今後もチャンピオンに復帰できる可能性は十分あります。その鍵は背中の広背筋を徹底的に鍛錬することでしょう。さらに、井岡と井上両選手のボクシングIQは両者共に非常に高いと思います。

大相撲では過去には故・横綱千代の富士、嘉風(現・中村親方)、そして今は遠藤、若隆景、大栄翔、横綱・豊昇龍などが好きな力士です。共通点は身体が大きくなくても、また故障や古傷があっても、それをカバーするために毎日、凄まじい稽古、地道にトレーニングを継続できる能力。そして相手によって、また不利な体勢になっても柔軟に対応できる相撲IQの高さ。

また、男子体操の岡選手(昨日のNHK杯では最後の鉄棒で落下した後も落ち着き、冷静に立ち直り、総合得点において僅差で橋本選手を上回り、みごと二連覇達成)、陸上中・長距離女子の田中選手(大柄で男子並みの体力を有する女子外国人選手にも負けない鋼の精神力と豊富な練習量⇒今後ものびしろは十分!)。お二人の冷静な戦いぶり、調整力、凄まじいほどの根性は、いつも深い感動を与えてくれます。

毎日、カレー創りに専念(定休日も頭の中はカレーのことばかり⇒日々の反省点や今後、工夫すべき点を常に考えています)している店主ですが、分野は異なってもスポーツから学ぶ点は多く、仕込み時にも決して妥協することなく、反省と創意工夫の日々です。

2025年はオープン8年目

当初、本ブログは新年早々に掲載する予定でしたが、1月初旬に大病を患い(昨年は原因不明の体調不良が続いていました)、大学病院に入院することになってしまいました。昔から健康管理は徹底していたつもりでしたが、命に係わる重病を発症。幸いなことに今は順調に回復しつつある状況です。長年に亘る睡眠不足が良くなかったようです。バランスの良い食事、適度な運動、そして十分な睡眠時間確保の重要性を痛感しました。今後は無理のない生活を心掛けようと思います。

さて、2025年はどんな年になるのか?を考えてみました。昨年と同様、長引く世界規模でのインフレ不況、世界貿易システムの混乱、経済秩序解体⇒世界的な経済不確実性の時代への突入。地球温暖化⇒沸騰化に起因する大規模自然災害勃発、国内ではお米価格高止まり、猛暑による国内の野菜価格高騰。

今年5月で当店は開店8年目。2017年5月にお店をオープンしましたが、暫くはカレーの味が不安定な状況が続きました。当初、牛肉は和牛や国産牛を使用していましたが、品質がかなり不安定なこともあり(仕込み後、何度か廃棄することもありました)、2年前より牛肉は全て岩手の信頼できる業者の方から岩手短角牛(肥育牛のみ使用)を仕入れています。価格は高めですが、品質が非常に安定しており、仕込みもいつも安心して実施できています。チキンカレーに使用する銘柄鶏も今まで色々と変えましたが、今は特別な飼育鶏を使っています。品質も味も十分納得できる鶏肉です。

日本経済は長年続いたデフレスパイラル(売れないため値下げ⇒売上・利益減⇒賃金減少⇒お金を使わない⇒節約志向)不況。オープン時の2017年は多少景気が持ち直していたものの、リーマンショック前の水準と比べるとかなり低い水準にとどまっていたこともあり、カレーの値決めは大赤字になる価格に設定。お客さんが来れば来るほど、赤字額が増える状況でした。全く無名のカレー店であり、立地は交通の便があまり良くない住宅街。さらに2019年10月から消費税が8から10%へ引き上げられました。2020年~2023年はコロナ禍。今はインフレ不況、お米を含め、あらゆる食材価格高騰。当店のカレーセットに使用しているみそ汁のお味噌(今は無添加のこうじ味噌を追加使用、長野県産無添加味噌を4種類使用)、有機玄米、野菜、ヨーグルト、牛肉・鶏肉、カレーに使うホールスパイスなどの食材費は相当な金額であり、本当に厳しい経済状況に直面しています。

最近の世相で感じることは、「毒を以て毒を制す」、「小善は大悪に似たり」、「大善は非情に似たり」です。ちなみに店主が創ったオリジナルモットーは「弱毒は無力に似たり」。表面的に正しいことだけでは、世界の現実に対応できないことも少なくなく、本当に大変な世の中になってしまったと思います。

2025年もNCカレーは全ての国からのお客様ご来訪を大歓迎いたします。欧米、中国、台湾、香港、東南アジア、中南米、ロシア、ウクライナ(日本への避難民の方)、イスラエル、サウジアラビア、ドバイ、アラブ諸国と世界中からのお客様方に当店をご利用頂きました。苦しい時でもぶれることなく、日々、反省と創意工夫を忘れずに滋味探究、精進いたします。

クリスマスになると思い出す歌

冬の凍れる寒さ🥶が身にしみるクリスマスの頃になると、昔から何故か二つの歌が自然に浮かんで来ます。一つは「雪の降るまちを」。「♪ 雪の降る街を 雪の降る街を 思い出だけが通り過ぎて行く 雪の降る街を 遠い国から落ちて来る...♫」。

この曲を耳にする度にアンデルセンの童話「マッチ売りの少女」の光景をイメージします。貧しい家庭の少女が雪の降る街の中を裸足で夜通し売り歩く姿。結局、マッチは1本も売れずに少女は凍え死んでしまうものの、大好きなお祖母ちゃんがいる天国に昇って行きます。最近知りましたが、この曲を作曲した中田氏は雪が降る山形県鶴岡市を訪れた際に発想したメロディーで創ったとのこと。店主は冬の鶴岡に何度か行ったことがありますが、確かにこの曲の雰囲気とぴったりのイメージです。

もう1曲は「かあさんの歌」。「♪ かあさんが夜なべをして手袋編んでくれた 木枯らし吹いちゃ冷たかろうて...♫」。店主の母親は料理に関しては天才的でしたが、裁縫はさほど得意ではないにもかかわらず、冬に手袋やセーターを編んでくれたことが懐かしく思い出されます。

この二つの曲は色々な歌手が歌ったものと思いますが、店主は若かりし頃の倍賞千恵子さんの歌を一番気に入っています。倍賞さんの澄み切った歌声を聴くと正に心が洗われるような気持ちになります。

玄米食と食物繊維

当店に来訪頂くお客様の中には玄米が苦手な方がおられます。特に胃腸が弱い方、消化力が低下した高齢者には玄米の食物繊維が負担になる場合もあります。一方、白米は消化が良いこともあり、玄米と白米を程よく摂取するなどの工夫が必要と思われます。

日本人は食物繊維の摂取が不足していると言われています。食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があり、不溶性は便が硬くなり易く(玄米、レンコン、たけのこ、ブロッコリーなどの野菜、しいたけ等のきのこ類などが豊富)、水溶性は逆に便が軟らかくなり易い(海藻、アボカド、里芋、オクラ、ごぼうなどの野菜、リンゴなどの果物に多い)という特徴があります。快腸、お通じを良くするための不溶性と水溶性の理想的な摂取比率は2:1と言われていますが、現状の日本人平均は4:1と水溶性の割合が少なくなっています。また、お通じを良くするためには、食物繊維の摂取比率だけではなく、牛乳、ヨーグルト、コーヒーなどもプラスに働きます、

玄米は白米に比し多くのメリット(糖質をエネルギーに変換する際に必要なビタミンB1やナイアシンなどのビタミン類を多く含有、食後血糖値上昇が緩やか、ミネラルや食物繊維が豊富、抗がん作用、ダイオキシンなどの有害物質を体外へ排出させるデトックス作用など)があります。

一方、デメリット(一般的に白米に比べて美味しくない、食べ過ぎると便が硬くなる、残留農薬が多い、カルシウム・リンなどのミネラルの吸収を妨げる、消化に時間が掛かることより、よく噛んで食べる必要がある、等々)もあります。このように玄米が身体に良いからと言って過剰に摂り過ぎると色々なマイナス面もあります。

当店で使用している有機玄米は残留農薬の心配はなく、炊飯前日より水浸していることもあり、ふっくらと美味しく炊上がります。さらに長時間の水浸により発芽し、体内の神経伝達物質であるGABA(ガンマ-アミノ酪酸;交感神経を抑制する作用によって、血圧上昇を抑える、睡眠の質を改善、ストレスの緩和などの働きがある)も増加します。炊き方も色々と工夫が必要です。

身体に良い食べ物だからと言って過度な摂取で偏らないように他の食材と上手く組み合わせて摂り入れることが重要であると思われます。

2024年は?

2023年も2022年に続き、有難くないことが頻発。ハマスとイスラエルの戦争勃発。長引く世界規模でのインフレ不況。そして地球温暖化どころか、沸騰化。猛暑による国内の野菜価格高騰、今もカレー仕込みに大量に使用する国産玉葱は異常な高値。パナマ運河は干ばつによる著しい水位低下のため、穀物輸送などの船舶通航制限、迂回経由などのコスト負担が膨らみ、日本への影響も大きいと言われています。30年近くも実質賃金が上がらない状況が続く我が国は今年もしびれる激辛🌶な1年になりそうです。

昨年、知の巨人・キッシンジャー元米国務長官が100歳で死去されました。ヴェトナム戦争への米関与の終結、中国との国交正常化、イスラエルとアラブ諸国間のシャトル外交で和平に大きく貢献。氏はドイツのユダヤ人家系に生まれ、ナチス・ドイツの迫害を逃れ、渡米したこともあり、人一倍人類の平和を望まれたように思います。氏は数々の名言を残されています。店主は“チャンスは貯蓄できない”という言葉が最も印象的です。さらに「なるほど!」と思ったのは“日本の政治家は議論ばかりで、どうにもならない。政治というものは、喋ることではなく、行動することなのだ!”マザーテレサさんも“愛は行動なり!”と言っていたように記憶しています。

当店は店主のこだわりで有機玄米、岩手短角牛、最上級の銘柄鶏、長野の無添加山吹みそ3種類、10種類以上の国産野菜、有機トマト、高品質のごま油、オリーブオイルなどを使用していますが、これ以上食材費が上がるとビジネスの継続は極めて困難になりつつあります(店舗家賃と光熱費の負担も本当に大変です)。また、ホールスパイス類の中でも特に重要なグリーン・ブラウンカルダモン、クローブ、ナツメグ、クミンシード等の仕入れ値はコロナパンデミック以降、ずっと高止まり状態。

毎日、生成AI(人工知能)やAI偽画像などのニュースがマスメディアを通じて流れています。2024年は世界的に選挙の年。台湾総統選、ロシア大統領選、米大統領選など。

昨年6月頃、共和党候補者氏名争いをしているトランプ氏とデサンティス両陣営はAI偽画像で相互攻撃をしていたとのこと(現段階では圧倒的にトランプ氏が優位ですが)。11月の米大統領選では多くの偽情報が飛び交うものと思われます(米国の大統領に誰が選出されるかは経済・安保面を含め、日本へも大きな影響を及ぼします)。

また、AIなど使わなくても飲食店などの口コミ投稿は偽情報やステルス的なやり方で、しかも匿名で自由に投稿できる環境下に置かれています(投稿が主目的で来店される方々には何とも言えない雰囲気・空気感を感じる時があります)。お客様の嗜好もそれぞれ異なることもあり、お店選びは直感を大切にした方が良いかもしれません。

2024年はオリジナル新製品開発を実現させるつもりです。NCカレーは全ての国からのお客様の来訪を大歓迎いたします。2023年は欧米、中国、台湾、香港、東南アジア、中南米、ロシア、ウクライナ(日本への避難民の方)、イスラエル、アラブ諸国と世界中からのお客様にご利用頂きました。今年も平常心を忘れずに決してぶれることなく、日々、反省と創意工夫に徹します。

地球沸騰化による大規模自然災害頻発、核兵器使用の脅威ならびに各地で地政学的リスクも高まりつつあり、エネルギー・食料コスト上昇、経済面でも世界的に非常に厳しい年になりそうですが、今年こそ世界中の人々にとって少しでも幸多からんことを。

夏は痛風発作が起き易い!

痛風予備軍(または群)の高尿酸血症の患者数は国内で推定1千万人を超え、その数は痛風患者の10倍と言われていますが、夏は注意が必要です。過度の飲酒・筋トレ、脱水、サウナ、果糖(果物やスポーツドリンクに含有)の過剰摂取などにより血中尿酸値濃度は上昇し易くなり、さらに収まる気配のない新型コロナ感染予防マスク着用は脱水リスクが高まることもあり、夏場は痛風患者にとっては厄介な季節です。脱水によって利尿制限、尿酸が体内に保持されるため、血中尿酸値が高くなります。

尿酸はアルカリ性の液体に溶け易く、尿を弱アルカリ性にするアルカリ性食品の摂取は尿酸排泄・尿酸値低下につながります。

お酢、梅干し、海藻、野菜、イモ類、大豆・小豆・えんどう豆などの豆類、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、バナナなどの果物(果糖は体内で代謝される際、副産物として尿酸が生成されるため、採り過ぎは逆効果)などが代表的なアルカリ性食品です。

また、コーヒー自体は弱酸性ですが、体内で代謝された後に弱アルカリ性に代わることより、ブラックコーヒーに関してはアルカリ性食品に分類されます。なお、コーヒーの尿酸値に対する効果は論文によって異なるようですが、少なくともドリップコーヒーは痛風発作にはプラスに働くようです。特にドリップコーヒーは多種のポリフェノール、抗酸化物質を含有、痛風の炎症を和らげる抗炎症作用を有するとの報告もあります(ただし、利尿作用のあるカフェイン含有量が多いコーヒーや緑茶は摂り過ぎによる脱水⇒痛風悪化に注意)。

筋トレのような無酸素運動によって筋肉に生じる乳酸の排泄が優先され、尿酸排泄が抑制されてしまう結果、尿酸値が上がってしまいます。なお、店主は中学時代から毎日欠かさずトレーニング(一部筋トレ)を実施していますが、東北から上京した頃の食生活は野菜摂取不足、毎日のように外食で大好きな大盛りのカツカレーを食べていました。その結果、高尿酸血症から尿路結石を3度も経験。それから食事に気を付けるようになりました。

アルコール類は何れも体内でプリン体の分解を促進、尿酸を増やすことより、ビールだけが痛風に良くないと言う訳ではないようです。

痛風は圧倒的に男性に多い病気ですが、それは女性ホルモンに尿酸を排泄させる働きがあることが理由の一つとされ、閉経後の女性は尿酸値の変化にも注視する必要があります。

また、尿酸の原料となるプリン体は体内で80~90%が合成され、意外なことに食事からの影響は10~20%程度とのことなので、プリン体含有量が多いとされるレバー、あん肝、白子、ビール、納豆なども少量であれば悪影響は小さいものと思われます。

痛風・高尿酸血症対策のポイントを以下にまとめました。

  • 緑黄色野菜、海藻、酢の物、牛乳・ヨーグルト、果物、梅干し、豆類、イモ類などがお勧め

  • お酒はほどほどに(アルコール類は全て体内でプリン体分解を促進、尿酸を増やす)

  • 脱水によって血中尿酸値が高くなるため、夏場のこまめな水分補給はお勧め

  • 果物やスポーツドリンクに含有される果糖は体内で代謝後、尿酸を増やすため、適量を

  • 夏場の筋トレはほどほどに、散歩などの有酸素運動も併せての実施がお勧め

  • カフェイン含有量の多いコーヒー・緑茶やアルコールは利尿作用もあり、適量摂取を

  • 痛風患者の少ない女性も閉経後は尿酸値にご注意


何事も過度・過剰にならないように、栄養バランスの良い食事、適度な運動、ほどほどがおススメのようです。

コロナ禍の脱水・熱中症対策

5月8日から新型コロナは2類相当から5類に移行します。行動制限などは撤廃されることになりますが、今現在もコロナが収束していない状況が続いています。

マスク着用に関しては3月13日より既に個人の判断となっていますが、これから暑さが本格化する夏場に向けて高齢者や持病のある方は脱水・熱中症リスクが高まることもあり、マスク着脱をどのように実施すべきかはやや難しい問題です。

マスク着用により呼吸が持つ熱を外に出すことができず、さらに保湿効果によって喉の渇きをかんじづらくなることもあり、体内に熱を溜め込むことで体温が上がり易くなります。また、特に高齢者は体温調節機能の低下で体内に熱がこもり易くなり、さらに喉の渇きを訴え難く、脱水を伴う熱中症罹患リスクが高まり易いと言われています。

では、新型コロナが収束していない暑熱環境下で特に高齢者や持病のあるヒトの場合、感染と脱水・熱中症リスクを如何にして減らすかを自分なりに考えてみました。

● 人混みや医療機関・電車・バス内などではマスク着用、それ以外はなるべくマスクを外す

●  屋内では風通しを良くし、エアコン・扇風機を適度に使用

● 気温が低めでも湿度が高い場合は汗が気化し難く、熱が体内にこもり易いので要注意

●  適度な運動で筋肉量を減らさないことが体内水分量の維持、脱水予防につながる

●  暑熱順化 ⇒ 本格的な暑さ到来前に散歩など適度な運動で汗をかく(体温を低めに抑える)

●  カフェイン含有量の多いコーヒー・緑茶やアルコールは利尿作用もあり、適量摂取を

●  こまめに水分補給(塩分摂取量にも注意しながら経口補水液なども適宜活用)

●  めまい・ふらつき・大量の発汗・夜間早朝に足がつるなどは熱中症の初期症状を疑う

高齢者の場合、外出を控え過ぎることによって筋力低下や認知機能低下も懸念されます。暑熱環境下におけるマスク着脱は状況に応じて上手く対応したいものです。

ゆく年くる年

2022年は有難くないことが頻発しました。ウクライナ有事、米下院議長の台湾訪問をきっかけに将来的に新たな有事の発生リスクが高まり、エネルギーや小麦価格高騰等による世界規模でのインフレ不況、各国の異常気象による甚大な被害など。

コロナは今も収まる気配がなく、重症化率が低い株に変異していると言われていますが、国内死者数は前の週の同じ曜日を1ヵ月近くも上回り続け、昨日も全国で420人もの尊い命が奪われました。お隣の中国も今感染大爆発中のようです。

一方、やや明るい話題としては予想に反して民主党が善戦(というよりは共和党が苦戦)した米中間選挙結果。これにより米国のみならず、世界の安定を脅かすことにはならないとのイアン・ブレマー氏(世界の政治リスク分析に定評)の見解。

個人的には人生の大恩人の方がお亡くなりになり、大変なショックでした。自宅と店の神棚にその方の遺影を飾り、毎日手を合わせています。また、店主のことをいつも気に掛けてくれていた兄も病気で旅立ちました。さらに、崇拝する京セラ創業者の稲盛和夫さんの死去も大変残念なニュースでした。

国内景気が低迷しているのにもかかわらず、台湾周辺もきな臭くなり、有事の際に影響を受けかねない我が国も軍拡・国防に血税を注ぎ込まざるを得ない状況になって来ました。そして今もいつ収束するか見えないしつこく、厄介な新型コロナ。感染後の多岐にわたる後遺症、ワクチン接種後の副反応への対策も大きな課題です。

非常に厳しい、大変な世の中になってしまいましたが、2023年も来訪頂くお客様に心底ご満足頂けるように新年もカレー・おつまみ創りに全力投球いたします。また、オリジナルの新商品開発は思うように進んでいませんが、そろそろ成功させたいと思います。

いつも祈っていることですが、新年こそ世界中の人々にとって少しでも幸多からんことを。