お薦めのカレーは?

初めて当店をご利用頂くお客様より「こちらのお店でお薦めのカレーは何ですか?」と聞かれることがあります。正直なところ、こういう質問はやや困惑してしまいます。メニューに記載しているカレーは総てお薦めです。どのカレーも魂を込めて仕込んでいます。常連のお客様の場合は、概ね毎回同じカレーをご注文されます。牛キーマ、銘柄鶏チキン、岩手短角牛すじ、和牛・国産牛ハンバーグの各種カレーが人気です。皆さん、個々人のお好みがあります。なお、新型コロナ禍以前、特に欧米人の方々には野菜もりもりカレー(ルーはビーガン)が好評でした。

カレー、ハンバーグ、おつまみ、セットメニューに含まれる野菜炒めや手作りみそ汁の何れも毎日、一生懸命仕込んでいます。コロナ禍で当店をご利用頂くお客様は毎日限られてはいますが、絶対に手を抜くことはありません。今後も反省と創意工夫の日々が続きます。

野菜は炒めたり、煮ると身体に有益?

種々の野菜にはファイトケミカル(色素、香り、辛味、ねばねばなどの成分で身体に非常に有益な抗酸化作用を有する物質)が含まれています。このファイトケミカルという抗酸化物質は野菜の細胞の中に含まれ、細胞の膜に包まれているため、野菜をサラダなど生で食べてもほとんど吸収されないという特徴があります。油で炒めたり、煮物やスープで加熱することによりファイトケミカルを包む細胞の膜が熱で簡単に破壊され、外に出て吸収され易くなります。

カレー、スープ、日本古来の煮物などは上記のような視点では理想的な食べ方と言えますが、旬の新鮮な野菜を使ったサラダを手作りの美味しいドレッシングで食べることも食事を楽しむという意味では大いに結構なことと思います。やはり分厚い豚ロースのトンカツにはシャキシャキ感のある生の千切りキャベツが合います。

新しい年

新しい年になりました。昨年は不測の事態が起きても柔軟に対応できるような備えの大切さを学ばさせて頂きました。

世界中で益々デカップリング(decoupling;分断・分離)が広まる傾向が顕著ですが、NCカレーでは国・人種・政治的なイデオロギー(社会的・政治的な個々人の意見)の相違がどうあれ、国内のみならず海外からのお客様も大歓迎です。今年後半頃には徐々に海外からのお客様も戻って来るものと静かに期待しています。

なるべく栄養バランスに優れた食事(美味しいことが大前提)を摂る、無理することなくマイペースで歩くこと、たとえ義歯でも食事を噛むことのメリット、お米(有機玄米)と手作りみそ汁のパワー、こういったことの意義を微力ながらもお客様方にさり気なくお伝え・発信し続けようと思います。“自分のペースで歩くことは生きること”、“噛むことも生きること”。

2021年、我々人類は何が起きても対処できるようなレジリエンス(resilience)力を試される時代に直面しています。過去のブログでも言及しましたが、店主は「レジリエンスとは変化・逆境時における適応および変革能力」と解釈しています。2021年は今まで以上に日々、一瞬一瞬、反省と創意工夫を心掛けます。昨日よりは今日、今日よりは明日、尺取虫の如く1歩1歩少しずつ前に進み、進化するNCカレーであり続けたいと思います。

認知症の効果的な予防法は?

新型コロナ感染症は予想通り、低温・乾燥下の冬場に増加していますが、無症状あるいは軽症者が多い青壮年期層(10歳代後半から50歳くらい)から高齢者への感染を特に注意する必要があります。一方、外出を過剰に控える高齢者の認知症症状悪化も報告されています。

今年(2020730日)、認知症専門家からなるランセット委員会がエビデンス(科学的根拠)に基づく調査結果を発表。それによると45歳までの教育難聴頭部外傷高血圧過度の飲酒肥満喫煙うつ病社会的孤立運動不足大気汚染糖尿病12リスク要因を改善することで認知症発症を遅らせる、あるいは発症を40%予防する効果が期待できるとのこと。今後、個人的には上記12項目の他に歯周病コロナ後遺症も認知症リスク要因に関わって来る可能性があると考えています。

また、生活習慣病関連の遺伝子発見が相次いでいますが、関連遺伝子があれば必ず発症する訳ではなく、無くても絶対に発症しない訳でもなく、さらに生活習慣に日頃留意しているヒトでも発症するケースはあります。日本循環器病学会前代表理事の小室一成氏によると「遺伝的な要因があっても、生活習慣の改善は発症予防に役立つ。」とコメントされています。店主も全く同感です。

新型コロナ感染、癌、認知症、何れも誰しもが罹りたくない疾患です。我々一人一人が毎日歯を磨くように日頃できることの中で、できる限りバランスの良い食事を心掛け、無理なく歩くこと(身体を動かすこと)二つを両方遵守することが健康維持には必要不可欠と考えています。コロナ禍で運動不足、歩くことも減少しがちと思いますが、“歩くことは、生きること”に繋がります。

旬の食材を使った煮物

これから埼玉県所沢の里芋が旬です。ねっとり感が強く、大変美味しいブランド里芋ですが、最近、この里芋を使った煮物を創りました。所沢名産里芋、大分産干原木椎茸、銘柄鶏もも肉、青森産ゴボウ、大根、人参など、出汁は北海道羅臼産昆布とかつお節を使用しました。

かなり良い出来栄えで、常連のお客様にも大変喜んで頂けました。これから徐々に気温が下がって来ますが、根菜類やカレーのスパイス類には身体を温める作用を有するものが多く、今後の寒さ対策に煮物やカレーがお勧めです。

神様からの贈り物

NCカレー店まで毎日往復3時間掛け、いくつかの駅で乗り継ぎながら通う電車内で毎日見かける光景はマスク姿でスマホをじっと見つめ続ける人々。自分はと言えば、ほとんどスマホを見ずに電車内では新聞を読んだり、コロナ禍における店舗運営や日々の反省点、改善すべき点、新しいメニュー開発などについてあれこれ考えたりしています。今年5月でNCカレー開店後、丸3年経過しました。根津駅あるいは上野駅からやや離れており、住宅街の目立たない場所に立地する小さなカレー店ですが、コロナ禍でも来店頂いているお客様方には本当に心より感謝しかありません。また、オープン2年目の昨年は欧米を中心に多くのカレー好き外国人観光客の方々に来店頂きましたが、今年はほぼ皆無の状況です。

当店に限らず、どの飲食店も非常に苦しい店舗運営を強いられているものと思いますが、ある意味、新型コロナは神様から店主への贈り物であるとも考えています。ここ数年、時々耳にする横文字でレジリエンス(resilience)という言葉があります。使用場面によって色々な訳し方があるようですが、店主は「レジリエンスとは変化・逆境時における適応および変革能力」と解釈しています。『何が起きても、色々と考え、工夫し、困難に打ち克つようなタフさと適応力がなければ道は開けないよ。』と今回のコロナ禍は神様から自分への贈り物であり、試されているような感じさえしています。艱難汝を玉にすと前向きに捉えようと思います。

先日、お客様(お若い女性の方)からも大変素敵な手作りの贈り物を頂きました。有難うございました。店内入口正面に飾らせて頂いております。小さなカレー店内で静かに、そしてさり気なく輝き続けています。

冷え対策と自然免疫

これからの季節は徐々に気温が下がり、より効果的な“冷え”対策を講じることは重要です。体温を上げる(特に下半身を温めることによって)ことで新型コロナやその他ウイルス、細菌などの病原体が身体に侵入した際、初期に病原体を駆除する役割を担う自然免疫力が高まります(感染免疫学ご専門の藤田紘一郎先生によると、体温を1度上げると自然免疫担当の細胞活性が数倍高まるとのこと)。

なお、カレースパイス類には代謝を上げて血流改善、体温を上げる効果を有するものが多く、この点は大きなメリットです。お客様より「NCさんのカレーを食べると体調が良くなる、ぽかぽかして良い感じ。」というご感想を時々伺います。ただし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」でスパイスの過剰摂取は毒性の強いもの(通常のカレーに含まれている程度のスパイス量では安全面に問題はないと考えられますが)。ナツメグは神経系への影響(動悸、めまい、幻覚)、カレーを黄色にするウコン(ターメリック)、そしてシナモンの長期大量摂取は逆に肝機能への障害、ローズマリーや八角は痙攣・昏睡、サフランやセージなら痙攣や意識障害を引き起こすと言われています。スパイスに限らず、どんな食材、食べ物でも適量を摂ることがお勧めであることは言うまでもありません。

毎日散歩などの適度な運動、時にはカレーを食べて身体を温めることが自然免疫増強につながり、結果的に新型コロナやインフルエンザなどの感染症予防対策にもなり得るものと思われます。

地球温暖化と感染症

ようやく長梅雨が明けたと思ったら、毎日暑苦しい日と未だ収束していない新型コロナへの不安の日々が続いています。地球温暖化に対する危機感は人々が置かれている状況によっても色々と異なるものと思いますが、店主はパリ協定のような地球温暖化対策に本気で取り組むことは人類にとって喫緊の課題と考えています。二酸化炭素排出削減・再生可能エネルギー促進と二酸化炭素を吸収する海藻(成長スピードは陸上植物の数十倍)による沿岸の藻場やマングローブを増やし、人工植樹実施などを併走させることが肝要(海洋の9%で海藻を育てれば世界のバイオ燃料総ての需要を満たせるとの試算もある)と思います。

飲食店にとっても温暖化による夏の暑さは冷房機器使用頻度が増加し、電気料金は甚大です。当店のように12坪程度の小さな店でも毎月の電気・ガス料金は5万円前後にもなり、その支払いに苦慮しています。なお、福島原発には莫大な処理費用(〇〇兆円?)が掛かり続け、しかも国民や飲食店の電気料金に転嫁され、到底看過できない状況です。

また、新型ウイルス感染症の増加・蔓延は温暖化との関連が指摘されています。森林火災により生態系が破壊され、多種のウイルス感染症(新型コロナも含む)発生要因にもなり得るコウモリが養豚場の果樹を餌にせざるを得なくなり、ウイルスがコウモリから豚に感染、人獣に共通する感染症(ヒトのウイルス性脳炎)になった実例も東南アジアで報告(100人死亡)されています。アジア・アフリカで生息する野生動物内には1000種類もの未知のウイルスが存在し、今後も新たなウイルス感染症の流行が懸念されます。さらに、2019年、世界的に著名な医学誌:ランセットは「地球温暖化による降雨、湿度上昇によってマラリアやデング熱などを媒介する蚊が繁殖し易くなる。」と警告しています。

毎日カレーやおつまみ創りに励んでおり、またコロナ禍で店舗運営も厳しい状況ですが、地球温暖化問題も注視し続けようと思います。

渡哲也さんが旅立たれました

先日、俳優の渡哲也さんの訃報が流れました。思い出すのは学生時代、ゼミの仲間と東京から関西方面に移動する新幹線グリーン車中に何と渡さんがいました。角刈り、薄茶のサングラス、隣席にはこわもてのマネージャー(?)らしき男性。芸能人に対してはあまり興味なかったのですが、渡さんは特別でした。渡さん主演の深作欣二監督映画なども鑑賞、感動したこともあり、独りで渡さんの座席に出向き、自分の手帳にサインをお願いしました。渡さんは表情一つ変えることなく洒落た万年筆でサインをしてくれました。その際、「渡さん、深作欣二さん監督の映画『仁義の墓場』を見ましたが、あれは素晴らしかったです。本当に感動しました!」と話し掛けました。すると、急に相好を崩され、心底嬉しそうに私の顔を見上げながら一言、「おう!」と深い感激の歎声(たんせい)をもらされました(渡さんは座席から立ち上がられ、私と男同士の固い握手をしてくれました)。

渡さんと言えば豪放磊落なイメージですが、豪胆かつ繊細な方だったように思います。また一人昭和を代表する大スターが旅立たれました。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

若い世代のお客様ご利用と感染症予防対策

昨日の土曜日は、比較的若い世代のお客様が多い1日でした。特にランチタイムは、男子高校生と団体での大学生(?)と思しき方々のみのご利用でした(店内お召し上がり)。どちらかと言えば中高年層の方々が当店を利用されるケースが多いのですが、ちょっといつもと違うパターンになりました。

幸いなことに皆さん、満足されてお帰りになられたご様子でしたが、新型コロナの不顕性感染者(感染しても無症状)が多いと言われている若年層の方々が店内飲食で利用される場合は特に細心の注意を払います。今は日常的に備え付けのアルコール消毒は勿論の事、店舗出入口開放による換気(エアコン稼働時はウイルス飛沫が空中に舞い上がり易い)、お客様同士の間隔を空ける(つい最近はテーブル席を二組のお客様方が利用された際、手作りのビニール仕切りを天井から吊るしました)、お客様ご利用後の座席、テーブル、トイレ消毒等々、徹底しております。なお、当店は常に2機の換気扇が稼働し、さらに比較的天井も高く設計されており、店の給気(外から自然に入る新鮮な空気)口と排気口によって効率の良い店内換気が24時間なされています。

カレーやおつまみがより一層美味しくなるよう四六時中、創意工夫に努めていますが、感染症予防対策にもしっかりと取り組んでおります。現状では外食を控える方々が多いのは止むを得ないことですが、しっかりと感染症対策が取られている場合は店内飲食でストレス発散ならびにリフレッシュできるものと思います(また、特にカレーの味やスパイスの香りは経時的に劣化することもあり、時には店内でのお召し上がりを検討されては如何でしょうか?幸か不幸か、当店はいつも混み合うことは希です。)。

ところで、最近、また新たなおつまみを試作しました。非常に風味豊かな国産ニンニクの芽(岩手県産)と銘柄鶏砂肝のオリジナル炒め物です。自画自賛になりますが、こりこりした食感と香ばしさに悶絶しそうでした(あまりの美味しさに写真を撮ることも忘れてしまいました。)。
* 以下、後日撮影(ビール、ワイン、日本酒の何れのおつまみにも合います)