コロナ禍の脱水・熱中症対策

5月8日から新型コロナは2類相当から5類に移行します。行動制限などは撤廃されることになりますが、今現在もコロナが収束していない状況が続いています。

マスク着用に関しては3月13日より既に個人の判断となっていますが、これから暑さが本格化する夏場に向けて高齢者や持病のある方は脱水・熱中症リスクが高まることもあり、マスク着脱をどのように実施すべきかはやや難しい問題です。

マスク着用により呼吸が持つ熱を外に出すことができず、さらに保湿効果によって喉の渇きをかんじづらくなることもあり、体内に熱を溜め込むことで体温が上がり易くなります。また、特に高齢者は体温調節機能の低下で体内に熱がこもり易くなり、さらに喉の渇きを訴え難く、脱水を伴う熱中症罹患リスクが高まり易いと言われています。

では、新型コロナが収束していない暑熱環境下で特に高齢者や持病のあるヒトの場合、感染と脱水・熱中症リスクを如何にして減らすかを自分なりに考えてみました。

● 人混みや医療機関・電車・バス内などではマスク着用、それ以外はなるべくマスクを外す

●  屋内では風通しを良くし、エアコン・扇風機を適度に使用

● 気温が低めでも湿度が高い場合は汗が気化し難く、熱が体内にこもり易いので要注意

●  適度な運動で筋肉量を減らさないことが体内水分量の維持、脱水予防につながる

●  暑熱順化 ⇒ 本格的な暑さ到来前に散歩など適度な運動で汗をかく(体温を低めに抑える)

●  カフェイン含有量の多いコーヒー・緑茶やアルコールは利尿作用もあり、適量摂取を

●  こまめに水分補給(塩分摂取量にも注意しながら経口補水液なども適宜活用)

●  めまい・ふらつき・大量の発汗・夜間早朝に足がつるなどは熱中症の初期症状を疑う

高齢者の場合、外出を控え過ぎることによって筋力低下や認知機能低下も懸念されます。暑熱環境下におけるマスク着脱は状況に応じて上手く対応したいものです。