腸内細菌と運動能力、運動とバランスの良い食事

優れたスポーツ選手の腸内細菌(乳酸の代謝に関わる細菌)をマウスの腸に移植したところ、マウスの運動能力が高まったとの基礎研究成果を米ハーバード大学などの研究グループが今年6月、科学誌に発表した。今後ヒトでの研究成果が待たれるが、非常に興味深い。運動によって腸内細菌叢(そう)が変わることが示唆された。

また、今年(5/14)、WHO(世界保健機関)は認知症予防のための新たな指針を公表した。認知症リスク減少のためには、サプリメントの摂取よりも、定期的な運動禁煙体重管理等のライフスタイルへの配慮がより重要であるとのガイドライン。特にバランスの良い食事飲酒制限社会活動認知症リスク軽減に有効であるとのこと。食事ではイモ類を除く野菜や果物を1日に少なくとも400g摂取することが推奨されている。