野菜は炒めたり、煮ると身体に有益?

種々の野菜にはファイトケミカル(色素、香り、辛味、ねばねばなどの成分で身体に非常に有益な抗酸化作用を有する物質)が含まれています。このファイトケミカルという抗酸化物質は野菜の細胞の中に含まれ、細胞の膜に包まれているため、野菜をサラダなど生で食べてもほとんど吸収されないという特徴があります。油で炒めたり、煮物やスープで加熱することによりファイトケミカルを包む細胞の膜が熱で簡単に破壊され、外に出て吸収され易くなります。

カレー、スープ、日本古来の煮物などは上記のような視点では理想的な食べ方と言えますが、旬の新鮮な野菜を使ったサラダを手作りの美味しいドレッシングで食べることも食事を楽しむという意味では大いに結構なことと思います。やはり分厚い豚ロースのトンカツにはシャキシャキ感のある生の千切りキャベツが合います。

新しい年

新しい年になりました。昨年は不測の事態が起きても柔軟に対応できるような備えの大切さを学ばさせて頂きました。

世界中で益々デカップリング(decoupling;分断・分離)が広まる傾向が顕著ですが、NCカレーでは国・人種・政治的なイデオロギー(社会的・政治的な個々人の意見)の相違がどうあれ、国内のみならず海外からのお客様も大歓迎です。今年後半頃には徐々に海外からのお客様も戻って来るものと静かに期待しています。

なるべく栄養バランスに優れた食事(美味しいことが大前提)を摂る、無理することなくマイペースで歩くこと、たとえ義歯でも食事を噛むことのメリット、お米(有機玄米)と手作りみそ汁のパワー、こういったことの意義を微力ながらもお客様方にさり気なくお伝え・発信し続けようと思います。“自分のペースで歩くことは生きること”、“噛むことも生きること”。

2021年、我々人類は何が起きても対処できるようなレジリエンス(resilience)力を試される時代に直面しています。過去のブログでも言及しましたが、店主は「レジリエンスとは変化・逆境時における適応および変革能力」と解釈しています。2021年は今まで以上に日々、一瞬一瞬、反省と創意工夫を心掛けます。昨日よりは今日、今日よりは明日、尺取虫の如く1歩1歩少しずつ前に進み、進化するNCカレーであり続けたいと思います。