セリアック病ならびにベジタリアンのお客様

店をオープンして来月(5/9)で丸二年を迎えますが、先日「セリアック病」の外国人お客様が来店されました。小麦アレルギーの方は過去何名かおられましたが、セリアック病の方は初めてです。本疾患は小麦食中心の欧米で年々増加する自己免疫疾患で、グルテンの摂取を原因とする病気の中でも最も厄介なものです。現状では欧米人の約1%に本疾患がみられ、患者数は年々増え続けています(米国では人口の約15%がグルテン過敏症)。セリアック病の人は体の中でグルテンが分解できず、体がそれを異物と認識して免疫システムが過剰に働き、小腸が攻撃されて慢性的に炎症が続き、栄養吸収障害や種々の消化器症状が出る重篤な疾患です。小麦のみならず、ライ麦、大麦、オート麦、そして醤油(ほとんどの醤油には大豆と小麦粉が使われている)も摂取不可とのことで、若干の調整も必要でしたが弊店のカレーセットでしっかりと対応できました。

また、ベジタリアンの中でもお肉も魚(煮干しで出汁をとったみそ汁も含む)も摂取できない外国人のお客様も最近お見えになり(過去2年間で数名)、ヴィーガン向けのカレールーを提供し、大変満足して帰られました。すると、三日後に友人の方と再訪されました(友人の方もヴィーガンでした)。

全てのお客様のニーズに応えることは難しいですが、可能な限り、多くのお客様に満足頂けるように常にベストを尽くすつもりでおります。