日常の心構え

新型コロナウイルス感染症の全世界的流行は大変困った問題ですが、一方では色々と考える機会を与えられたとも思います。人間というものは何か厄介な問題が起きないと意識や考え方を変えない傾向がありますが、日頃から健康管理に注力し、免疫力の高い身体を獲得・維持することも新型コロナ対策としては有効であると思われます。

なお、以前のブログにて国内で110歳以上の超長寿者がウイルス感染細胞やがん細胞傷害活性を持つキラーT細胞(CD4陽性キラーT細胞)が血液中に多く発見されることを報告しました(理研と慶應医学部研究チームによる研究成果;2019年米医学誌に掲載)。なお、一般的にヒトの血液中にはCD4陽性キラーT細胞数は非常に少なく、大変興味深い研究成果です。

通常、70歳を超えると免疫力が弱まり、肺炎などの感染症や癌などに罹り易くなります。100歳を超えるまで元気に長生きできたということは、それまで数々の重病リスクを乗り越えて来た証左です。日本の長寿者はパンよりはご飯、味噌(みそ汁)、漬物、納豆、ヨーグルトなどの醗酵食品、野菜を中心とした食物繊維、乳製品、適量のお肉、焼き魚などの日常的な摂取が多いようです。新型コロナに感染した場合、日頃より栄養バランスの良い食事、適度な運動・睡眠を心掛けている人々は病状が軽くなる可能性が高いと思われます。

暫くはコロナ惨禍が続きそうですが、店主はより一層自身の健康管理に留意し、このような状況下でもご来店頂いているお客様方に少しでも元気になって頂けるようなメニューを提供するために反省と創意工夫の日々です。