認知機能低下を防ぐには?

最近、鯖カレーを新メニューとして提供開始しましたが、お客様の満足度はとても良い感じです。鯖などの青魚にはオメガ3系脂肪酸(くるみなどのナッツ類にも多い)のDHAとEPAが豊富に含まれています。なお、近年、米国で実施された高齢者を対象とした臨床研究結果によると、オメガ3系脂肪酸摂取習慣がある人は認知機能の低下が有意に抑制されていることが判明。さらにMRIの結果でも、認知機能に関与する脳の萎縮が軽減していることが明らかになったとのこと。

また、生活習慣病の代表的なアルツハイマー型認知症発症メカニズムに関する興味深い話題もあります。最近発表された基礎研究(ドイツ)によると腸内善玉菌を増やすと認知症の進行が抑えられるとのこと。アルツハイマー型認知症発症には、今まではアミロイドβとタウという二つの脳内タンパク質が脳神経細胞死を引き起こし、記憶障害などをもたらすと考えられて来た。ところが、脳から遠く離れた腸内の悪玉菌が増えて腸内細菌叢(そう)が変化すると、脳に毒物(サイトカイン等)が届き、認知機能低下につながるとの新たな理論が発表された。腸内善玉菌を増やすことがアルツハイマー型認知症予防につながり得るとの情報です。なお、乳製品に多く含まれる短鎖脂肪酸摂取も認知症予防にプラスに働くようです。ところで、糖尿病の患者はアルツハイマー型、脳血管性認知症発症率が健常人に比較し、各々、1.5倍、2.5倍も高いとのこと。やはり栄養バランスの良い食事が鍵のようです。