感染症対策

店内感染防止対策

当店近くには大学病院が2施設あり、通院前後に当店を利用される方(中には癌治療で地方から上京される方もおられます)や医療・介護関係者の方々も来訪されます。減少傾向ではありますが、種々の感染症が今も流行しており、当店は利用されるお客様方に少しでも安心してお食事を楽しんで頂くために感染防止対策に取り組んでおります。

2024年5月2日現在(4/22〜4/28までの定点把握)、都内では新型コロナ感染報告患者数は前週よりも14%減少3週前より13%減少。また、インフルエンザ前週よりも40%減少3週前に比し約1/6へと激減(インフルは16週前を除き、27週連続で注意報レベルが続き、5週前と3週前は解除され、その後3週連続で激減しました。(5月9日現在;4/29〜5/5までの定点把握はGW期間で休診の医療機関が多く、インフルもコロナも感染報告者数は減少、参考にならないことより、次回:5月16日発行のデータを公表します)

また、空気感染力が極めて強く、脳炎や肺炎などの合併症も起こり得る麻疹(はしか)が世界的に流行しており、現在、都内でも感染が散見されています。過去にはしかワクチン接種が0回あるいは1回(接種有無は母子健康手帳または各自治体保有の予防接種台帳で確認可)の場合、感染予防にはワクチン接種が有効とされています。

新型コロナは10週連続で前週よりも増加後、7週連続で減少が続いていましたが4週前は増加、3週前と2週前は減少、1週前は再び増加、今回は減少しました。インフルは注意報レベルが6ヵ月間続く(15週前を除く)状況でしたが、その後3週連続で解除(季節性インフルエンザの注意報レベルが長期間続くという異例の事態でした)。なお、新型コロナはオミクロン株から派生したJN-1が世界的に拡大(直近調査によると欧米・日本では減少、南米と東欧は増加)していますが、既存のワクチンで予防効果が認められるとのこと。

ファイザー・モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンが変異型EG・5ならびにJN-1に有効とされ、日本でも昨年9月20日から予防接種が始まっています。

 昨年5月8日以降(新型コロナが2類相当から5類に移行)の政府・東京都による感染対策は季節性インフルエンザと同等の扱いになりましたが、当店では今後も暫くの間、アクリル板・ビニールシートを設置、換気・気流の向きを勘案した感染防止対策を実施いたします。

また、高熱、喉の痛み、結膜炎などの症状が1~2週間続くアデノウィルスによる感染症;咽頭結膜熱(プールで感染することがあるため、プール熱とも呼ばれる)小児のみならず大人でも一部広まっているようです。アルコール消毒は効き難く、感染力が強い)が、小児領域ではずっと増加傾向が続いていましたが、13週前より減少に転じ、警報レベルは解除されています(2週前は増加、前週は横ばい、今回調査では増加)。また小児領域においてノロウイルスなどによる感染性胃腸炎もずっと増加傾向でしたが、その後減少、3週前より再び漸増(小児のRSウイルス感染症は8週連続で増加傾向)。

定点把握になったことより実際の感染者実数は見え難い状況ですが、感染者数はかなり拡大しているものと推察されます(今も電車内で咳をしているヒトを結構見かけます)。

通常はウイルス干渉のため、新型コロナとインフルエンザが個人レベルでの同時感染は起こらず、またヒトヒト感染による集団レベルでの異なるウイルスの同時流行も起こり難いとされています。例えば、夏場にRSウイルス、初冬にインフルエンザA型、その後インフルエンザB型、そしてノロウイルスによる感染性胃腸炎という具合に流行の主役は交替するのが典型的なパターンです。

この理論がやや崩れつつある今の流行パターンですが、昨年末は新型コロナが減少(その後、10週連続で増加に転じ、直近では7週連続で減少、前週は再び増加に転じ、今回は減少しました)、インフルエンザが増加(最近は減少傾向でしたが、その後2週連続で再び増加、現在、4週連では減少、激減しています)、これが一時的な主役の交替か否かを注視する必要があります。

定点把握の数値から直近のデータを分析すると、今回の調査ではインフルエンザが新型コロナ患者数の0.3倍(1週前は0.4倍、2週前は0.8倍、3週前は1.5倍、4週前は2.7倍、5週前は3.8倍、6週前は3.8倍、7週前は3.2倍、8週前は2.7倍、9週前は3.2倍、10週前は3.1倍、11週前は2.4倍、12週前は1.8倍、13週前は1.6倍、14週前は1.9倍、15週前は1.8倍、16週前は5.7倍、17週前は8倍)もの報告数であり、今まで流行の主役がインフルでしたが、その後3週連続でコロナ感染者報告数がインフルを上回りました再びコロナ流行がインフルよりも優勢になった現在、GW期間後の流行状況を注視する必要があります。なお、インフル入院数はずっと減少傾向ですが、前回コロナ入院数は3週前週は微増、2週前と今回調査では減少。

また、店舗スタッフは店内混雑状況なども勘案した上でマスク着脱を判断させて頂きます。お客様方のマスク着脱は個々人の判断にお任せいたします(当店ご利用中にずっと咳をされているお客様にはお声掛けをさせて頂きます)。冬季は低温・乾燥によりウイルス感染がより拡大し易い環境になります。

店舗内換気(CO2濃度が指標)
湿度管理(50%付近に保つ)
扇風機等を活用(気流の向きを調節)
マスク着脱は状況に応じて判断(お客様方は任意)

手指消毒
陽当りの良い店内(ウイルス不活化)

国産CO2高感度濃度計(リアルタイムCO2濃度表示。1,000ppm未満数値表示が店舗内換気良好状態の目安。)を設置。米国CDC(疾病予防管理センター)によると新型コロナ感染は飛沫感染のみならず、空気中に漂うエアロゾル(水分の少ない微粒子で最大3時間程度感染性を維持しながら空中を浮遊)を介した空気感染も起こり得るとのこと(電車・バス内での感染リスク)。

室内湿度が低い(乾燥)時は空気中に浮遊し易い新型コロナウイルス(季節性インフルエンザも同様)を含むエアロゾルを室内に滞留させないように換気(24時間稼働のカウンター・テーブル席側換気扇と営業中稼働する大風量厨房換気扇によって約15分で店内空気が入れ替わっています;空調国内最大手企業技術者による試算)のみならず、扇風機を用いてエアロゾルを室外に排出させています(気流の向きを調節)。

湿度が高いとコロナウイルスを含む飛沫水分量が増え、重力で床に落下し易くなり、空中浮遊量を減少させることが重要です。


室内乾燥時に加湿器を稼働させることは感染防止対策として有効な手段と思われます(夏場は加湿によりカビが繁殖し易くなるリスクもあり、現状では夏場以外の時季に稼働させています)。

店内における空気の流れ 

カウンター:6席 テーブル:8席

テーブル席側は給気口(外から店内に流入する空気の入り口)がなく(*店舗出入口上部に給気口が設置してあるものの、テーブル席奥側にはなし)、空気が滞留し易いことより、風量調整可能な充電式の扇風機を2機設置しています。

これにより気流の向きを店舗出入口方向にすることが可能となっています(出入口は季節にかかわらずお客様の店内ご利用人数店内CO2濃度を勘案した上で開放を加減しています)。

カウンター席壁上部には給気口があり、扇風機を2機設置し、空気が滞留しないように常時気流の向きが出入口付近になるように調整しています。