感染症対策

店内感染防止対策

当店近くには大学病院が2施設あり、通院前後に当店を利用される方(中には癌治療で地方から上京される方もおられます)や医療・介護関係者の方々も来訪されます。種々の感染症が今も流行しており、当店は利用されるお客様方に少しでも安心してお食事を楽しんで頂くために2類相当から5類移行後も引き続き感染防止対策に取り組んでおります。

最近のトピックスとしては2025年4月7日より急性呼吸器感染症(ARI)が新たに5類に分類されることになりました。急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎)または下気道炎(気管支炎、肺炎など)、インフルエンザ、新型コロナ、RSウイルス、A群溶血性レンサ球菌などが含まれます。これにより、今現在流行している感染症の大まかな全体像を把握することができます。

GW連休中は医療機関の休診が多く、あまり参考にならないため、省略(5月9日発行)いたします。2025年5月1日発行(4/21〜4/27までの定点把握)による都内新型コロナ感染報告患者数は11週連続で減少傾向ですが、今も収まる気配がない状況、季節性インフルエンザも減少傾向。新たに5類に導入された急性呼吸器感染症はかなり高いレベルにて3週連続で増加中。また、小児に多いA群溶血性レンサ球菌咽頭炎は増加中、30代以上の成人に多い劇症型(俗に人食いバクテリア)も低レベルながらも増える傾向が続いています。

一昨年5月8日以降(新型コロナが2類相当から5類に移行)の政府・東京都による感染対策は季節性インフルエンザと同等の扱いになりましたが、当店では今後も暫くの間、アクリル板・ビニールシートを設置、換気・気流の向きを勘案した感染防止対策を実施いたします。

また、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が6週連続増加、その後、減少傾向ですが、今も高い流行レベルが続いています(今回は前週よりも微減)。接触による感染力が非常に強く、要注意。最近、店のトイレは次亜塩素酸ナトリウムによる清掃を徹底しております。また、小児に多い百日咳(前回は3週前の3倍増)は今回減少。

定点把握になったことより実際の感染者実数は見え難い状況ですが、感染者は今も一定数いることが推察されます(今も電車内で咳をしているヒトを結構見かけます。ただし、花粉症流行シーズンでは花粉症によるアレルギー性咽頭炎⇒咳のケースも多く、コロナやインフルとの判別は見かけだけでは困難です。)。

通常はウイルス干渉のため、新型コロナとインフルエンザが個人レベルでの同時感染は起こらず、またヒトヒト感染による集団レベルでの異なるウイルスの同時流行も起こり難いとされています。例えば、夏場にRSウイルス、初冬にインフルエンザA型、その後インフルエンザB型、そしてノロウイルスによる感染性胃腸炎という具合に流行の主役は交替するのが典型的なパターンです。

今までこの理論が崩れた流行パターン(インフルと新型コロナの同時流行)。一旦コロナは激減後、今も低レベルでだらだらと流行が続いています。インフルは警報レベル、減少傾向であるものの、今もコロナとインフルが低レベルで同時流行中。現在はノロウイルスによる感染性胃腸炎が減少傾向ではあるものの、高いレベルで流行中です。

インフルならびにコロナ入院数はこのところ減少傾向(今回はインフルもコロナも前週よりも増加)ですが、コロナ入院数は今もやや高いレベル高齢者や持病がある方は今もコロナが重症化し易い傾向にあることが推察されます。

また、店舗スタッフは店内混雑状況なども勘案した上でマスク着脱を判断させて頂きます。お客様方のマスク着脱は個々人の判断にお任せいたします(当店ご利用中にずっと咳をされているお客様にはお声掛けをさせて頂きます)。冬季は低温・乾燥によりウイルス感染がより拡大し易い環境になります(新型コロナの場合は季節に関係なく強い感染力を維持しています)。

今後の新型コロナは?

今まで複数回のワクチン接種あるいは過去に感染経験があってもワクチン接種が有料になり、ワクチン接種希望・実施者が減少し、今現在の抗体価レベルはかなり低下し、さらに新型コロナウイルスが変異し続けているため、今後も感染した場合、症状が長引いたり、重症化するケースは少なくないものと推察されます。

さらに、通常の風邪ウイルスにおいては子供の頃に感染し、大人になっても感染し続けるので比較的症状が軽いケースが多いと言われています。一方、新型コロナウイルスの場合は未だそのレベルに到達しておらず、感染を繰り返すことによって徐々に自然免疫(初期に病原体を駆除する役割を担う)が強化され、結果として重症化率が低下して行くものと思われます。新型コロナとの戦いはかなり長引きそうです。

店舗内換気(CO2濃度が指標)
湿度管理(50%付近に保つ)
扇風機等を活用(気流の向きを調節)
マスク着脱は状況に応じて判断(お客様方は任意)

手指消毒
陽当りの良い店内(ウイルス不活化)

国産CO2高感度濃度計(リアルタイムCO2濃度表示。1,000ppm未満数値表示が店舗内換気良好状態の目安。)を設置。米国CDC(疾病予防管理センター)によると新型コロナ感染は飛沫感染のみならず、空気中に漂うエアロゾル(水分の少ない微粒子で最大3時間程度感染性を維持しながら空中を浮遊)を介した空気感染も起こり得るとのこと(電車・バス内での感染リスク)。

室内湿度が低い(乾燥)時は空気中に浮遊し易い新型コロナウイルス(季節性インフルエンザも同様)を含むエアロゾルを室内に滞留させないように換気(24時間稼働のカウンター・テーブル席側換気扇と営業中稼働する大風量厨房換気扇によって約15分で店内空気が入れ替わっています;空調国内最大手企業技術者による試算)のみならず、扇風機を用いてエアロゾルを室外に排出させています(気流の向きを調節)。

湿度が高いとコロナウイルスを含む飛沫水分量が増え、重力で床に落下し易くなり、空中浮遊量を減少させることが重要です。


室内乾燥時に加湿器を稼働させることは感染防止対策として有効な手段と思われます(夏場は加湿によりカビが繁殖し易くなるリスクもあり、現状では夏場以外の時季に稼働させています)。

店内における空気の流れ 

カウンター:6席 テーブル:8席

テーブル席側は給気口(外から店内に流入する空気の入り口)がなく(*店舗出入口上部に給気口が設置してあるものの、テーブル席奥側にはなし)、空気が滞留し易いことより、風量調整可能な充電式の扇風機を2機設置しています。

これにより気流の向きを店舗出入口方向にすることが可能となっています(出入口は季節にかかわらずお客様の店内ご利用人数店内CO2濃度を勘案した上で開放を加減しています)。

カウンター席壁上部には給気口があり、扇風機を2機設置し、空気が滞留しないように常時気流の向きが出入口付近になるように調整しています。