冷え対策と自然免疫

これからの季節は徐々に気温が下がり、より効果的な“冷え”対策を講じることは重要です。体温を上げる(特に下半身を温めることによって)ことで新型コロナやその他ウイルス、細菌などの病原体が身体に侵入した際、初期に病原体を駆除する役割を担う自然免疫力が高まります(感染免疫学ご専門の藤田紘一郎先生によると、体温を1度上げると自然免疫担当の細胞活性が数倍高まるとのこと)。

なお、カレースパイス類には代謝を上げて血流改善、体温を上げる効果を有するものが多く、この点は大きなメリットです。お客様より「NCさんのカレーを食べると体調が良くなる、ぽかぽかして良い感じ。」というご感想を時々伺います。ただし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」でスパイスの過剰摂取は毒性の強いもの(通常のカレーに含まれている程度のスパイス量では安全面に問題はないと考えられますが)。ナツメグは神経系への影響(動悸、めまい、幻覚)、カレーを黄色にするウコン(ターメリック)、そしてシナモンの長期大量摂取は逆に肝機能への障害、ローズマリーや八角は痙攣・昏睡、サフランやセージなら痙攣や意識障害を引き起こすと言われています。スパイスに限らず、どんな食材、食べ物でも適量を摂ることがお勧めであることは言うまでもありません。

毎日散歩などの適度な運動、時にはカレーを食べて身体を温めることが自然免疫増強につながり、結果的に新型コロナやインフルエンザなどの感染症予防対策にもなり得るものと思われます。