高温加熱した場合に生成する発がん性成分

2018年3月下旬、米ロサンゼルスの裁判所が大手コーヒー販売業者に、コーヒーに発がん性成分(アクリルアミド)が含まれているとの警告を表示すべきだとの判断を下しました。一方、世界保健機関(WHO)は2016年に「コーヒーに発がん性がある可能性を示す決定的な証拠はない。」との調査結果を発表しています。なお、レギュラーコーヒー(挽いたコーヒー豆で淹れたコーヒー)には身体に良いとされる多種類の抗酸化物質が含有されています。

アクリルアミドはポテトチップスなど、高温加熱された場合、あるいはカレーで使用される玉葱を飴色まで炒める際なども生成されます(みそ汁の味噌に含まれる麹菌がアクリルアミドを減らすとの研究報告があります)。また、焼き鳥等を調理する際、煤煙中にベンツピレンという発がん性成分が含まれ、このように世の中には発がん性物質が数多く存在します。

アクリルアミドは120℃の加熱によって生成され、調理方法としては加熱時間を短くするなどの方法が勧められます。弊店も玉葱の炒め方など、調理法を色々と工夫しておりますが、バランスの良い食事と適度な運動によって種々の食品に存在するマイナス面を低減できると思われます。